蹴鞠とサッカーは似て非なるもの?

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蹴鞠とサッカーは似て非なるもの?

石屋のないしょ話

2022/11/30 蹴鞠とサッカーは似て非なるもの?

 

 

蹴鞠の神様は、今やサッカーの神様です。京都市上京区にの白峯神宮には、Jリーグの選手をはじめとするサッカー選手が多く訪れています。また、下鴨神社や白峯神宮での蹴鞠披露は、年々見物客が増えているそうです。

 

蹴鞠といえば、古式ゆかしい貴族の装束で、鞠を優雅に蹴りあう光景が目に浮かびます。鞠を地面に落とさないよう、巧みに蹴りつないでいくのですが、その足技が一朝一夕でないことは容易に想像がつきます。

蹴鞠は古代のスポーツか、遊びか、はたまた「武道」や「茶道」のように、極める道があるのか・・・?

 

蹴鞠は奈良時代以前、仏教などと一緒に中国から伝わりました。その後、中国や東南アジアではまったく衰えてしまったにもかかわらず、日本ではなぜか大いに発展することになります。昔の貴族の遊びというイメージが強いですが、蹴鞠好きで知られた後鳥羽上皇以来、歴代天皇、公家、神官僧侶、一般民衆にいたるまで老若男女を問わず、なんと明治維新まで親しまれていたのです。各地に設けられた「蹴鞠道場」には、一般の人々が集まって大いに楽しんだそうです。

 

蹴鞠のピッチ(競技場)を「鞠庭」と呼びます。広さは約15m四方。四方には神様が降り立つという松・桜・柳・楓を植えて、四季をもつ自然空間を作ります。地中に壺を埋めて、蹴った鞠の音の反響をよくするための考案もなされたとか。寺院天井の鳴き龍に通じる京都人らしいセンスです。

メンバーは8人または6人で「一座」すなわち一試合を組みます。8または6方位に分けた位置を定位置とし、「一」の位置につく人を「軒」といって一座を統率する役目があります。四方に立つ「四」までの人が中心となって蹴りあい、「五」以下は「つめ」といって、はずれた鞠を蹴り戻す役目です。約15~20分で一座を終了します。

 

鞠は鹿皮二枚を用いて、周囲を馬の皮で縫い合わせたものです。蹴り方は、落ちる寸前に足の甲にあてて蹴り上げます。その要領は鼓を打つようで、うまくいくと爽やかな音が出ます。鞠は三足で蹴るのを定法とし、まず来た鞠を受け止めて、次に自分の鞠を蹴り上げて、三足目で他の人に渡します。 この三挙動の掛け声が「アリ」「ヤア」「オウ」で、四方の木々に宿るとされる神々の名を称えながら蹴るのです。

掛け声の長短・抑揚によって、受け渡しの意思疎通を図ります。こうして一座の呼吸を一致させないと、長く蹴り続けることはできないのだそうです。

 

この蹴鞠が、世界のスポーツの中でも特別の意味を持つのは、勝負を争うのではなく「無勝負」であるところです。

「相手より技術が優れているとか、相手を負かしたという優越感で興味をつなぐものではなく、決して人をやり込めたり、損なうようなことのない、むしろ『上手な人は蹴りやすい鞠を相手に与える』という点が〈蹴鞠道〉とされている」と蹴鞠保存会の解説書にあります。

 

やはり蹴鞠は「蹴鞠道」であったのです。サッカーのピッチは戦場といわれますが、蹴鞠の鞠庭は自然と一体となって神を感じる小宇宙。片や勝敗こそすべての戦い、片や技の巧拙を超えて一座が一心同体となる自己鍛錬の場なのです。

 

 

ご参考までに・・・。

 

 

 

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