蹴上(けあげ)

北尾石材

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蹴上(けあげ)

石屋のないしょ話

2023/03/31 蹴上(けあげ)

 

 

京都市東山区に「蹴上」という変わった地名があります。

1891(明治24)年、琵琶湖の疎水をひき、日本で初めて水力発電所が設けられた地です。この地はかつて三条大橋を渡って東海道へ向かう京都の玄関口にあたっていました。

南禅寺の近くで、琵琶湖疎水の取水口があり、「蹴上浄水場」として知られています。

そのほとりに、ひっそりとお地蔵様があります。「義経地蔵」正式には「義経大日如来」と言い、「蹴上」という地名にまつわる伝説が秘められています。

 

源義経が、まだ牛若丸と呼ばれていた16歳の頃、京都を離れて奥州平泉に向かうことになったときの逸話です。

義経一行は、三条大橋を渡り、現在の蹴上、日岡峠の清水という場所まで来たときのことです。平家の武者とその従者九名とすれ違いましたが、従者の乗っていた馬が水溜りの水を蹴上げて義経にかけて衣を汚してしまいました。それに激怒した義経は、従者九名を斬り捨て、さらに武者の耳と鼻を削いで追い払ったというのです。

「蹴上」の地名はこの事件に由来すると伝えられています。

平家の武者であったことが、義経をここまで怒らせた原因になったのか定かではありませんが、非業の英雄として人気の高い義経にしては、信じられない残忍ぶりを伝える話です。

 

この辺りには、ほかにもこの一件にまつわる地名が見られます。かつては日岡峠を境に山科よりは「九体町」と呼ばれましたが、この地名こそ、斬り捨てられた九名の菩提を弔うために、村人たちが九体の石仏を祀ったことに由来するのです。

そのうち六体の地蔵は消失してしまいましたが、三体は今も残されています。

その一つがこの義経地蔵なのです。

 

 

ご参考までに・・・。

 

 

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