花嫁の角隠し

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花嫁の角隠し

石屋のないしょ話

2023/08/31 花嫁の角隠し

 

 

チャペル式の結婚式で花嫁がかぶるのは、白いヴェ―ルです。一方、神前式の花嫁がかぶるのは、「角隠し」です。

不思議な名前のかぶりものですが、この名前のいわれは、《女性は嫉妬に狂うと鬼になるから、鬼の角を隠すためのおまじない》、《嫁に行ったら自己主張は慎むべきという倫理観の表れ》といった様々な説があります。

 

しかし、花嫁が角隠しをかぶって嫁ぐのは、本来《角=本性》を隠すためではなかったという説も有力です。

古くは貴族の女性たちが外出する際には、衣をかぶって顔を隠す風習がありました。花嫁衣裳も同様で、室町時代の武家の娘は、白被衣と呼ばれた白布をすっぽりかぶり、顔を隠したまま嫁いだのです。

やがて、はなよめのかぶりものは白被衣から綿帽子へ、江戸時代には揚帽子へ、さらに大正時代以降、角隠しへと変化してきました。

 

角隠しのルーツは「桂巻き」と呼ばれるものです。京都の桂の女性が、御所に入って宮中のお世話をするとき、頭に白い布を巻いたものです。角隠しの原型は、天皇に奉仕するための衣装だったのです。

 

いずれにせよ、これらのかぶりものは結婚するまで花嫁は結婚相手にしか顔を見せないという風習から生まれたものといえます。

そのため現代でも、三々九度の儀式が終わるまでは、角隠しは取らないのがしきたりです。

 

 

ご参考までに・・・。

 

 

 

 

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