ゴトビ

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ゴトビ

石屋のないしょ話

2017/11/30 ゴトビ

vol.138

 

「今日はゴトビだから道が混んでる」など、交通渋滞の理由に使われることが多い「ゴトビ」。皆さんはこの言葉をご存知でしょうか? 今月は「ゴトビ」についてお話します。 

ゴトビは漢字で書くと「五十日」です。 「五十払いごとばらい」とも言います。 毎月五と十のつくつく日の支払いのことです。 毎月五日・十日・十五日・二十日・二十五日・三十日と、五と十のつく日を集金日とする関西の商習慣から「ゴトビ」や「ゴトバライ」と呼ばれています。 しかし、そのゴトバライのルーツは京都洛北の赤山禅院にあったのです。 

赤山禅院は比叡山登山口に近い、修学院離宮の北にある比叡山ただ一つの山外塔頭です。 千日回峰行の行者さんにゆかりが深い。 また、京都御所から東北の方角にある鬼門として、赤山の拝殿屋根の赤猿が御所の東北隅にある「猿ヶ辻」に置かれた木彫りの猿と互いに向き合っていると伝えられています。 本殿に掲げられた「皇城表鬼門」の文字には、そうした意味が込められています。 その赤山禅院からゴトバライの風習が始まったとは、どういうわけでしょう?

赤山禅院といえば「へちま加持」によるぜんそく封じや無病息災で知られるお寺です。 しかしまた、懸寄せの神様でもあるのです。 お寺が神様というのは奇妙ですが、ここには実際に鳥居がありご神体を祀っていて、禅院にして神社の造りなのである。 懸寄せとは、すなわち集金に御利益があるということです。 毎月五日が一年のうちでめったに訪れない申の日に重なった時、赤山禅院にお詣りすると吉運に恵まれるという言い伝えがあります。 そのことから、江戸時代には毎月五日を集金日とする習慣が生まれ、商人たちはこのお寺に五日講詣りをしてから集金に出かけるようになったのです。 ここから「ゴトビ」ゴトバライ」の風習が始まった、と赤山禅院に伝わっているそうです。 

石屋のないしょ話でした・・・。

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