大原三千院をルーツとする日本仏教音楽について

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大原三千院をルーツとする日本仏教音楽について

石屋のないしょ話

2018/08/31 大原三千院をルーツとする日本仏教音楽について

 

京都の大原三千院は、大陸伝来の天台声明を今に伝える仏教音楽の故郷です。 しかしこのことは、あまり知られていないでしょう。

キリスト教でいえば、クリスチャンミュージックすなわち、ゴスペル音楽の故郷なのです。

 

大原の里は、平安時代の中ごろ、天台声明の聖地として開かれました。 天台宗の霊峰比叡山と大原の里は、今でこそ交通機関が違うので別々の山のような気がしますが、地形的に見れば一体なのです。 比叡山の横川から、東へ向かえば近江・仰木の里へ下りることもできるし、西へ向かえば京・大原の里にも下りられます。 比叡山中にあった幾筋もの山道を、修行僧たちはさまざまに辿って里へ下り、谷あいに草庵を結び、坊を建て、念仏三昧の日々を送っていました。

 

声明とは、御仏を礼讃する仏教音楽のことです。 音階を持つお経で、インドに始まり、日本では邦楽や民謡に広くその影響がみられます。

 

そもそもは、慈覚大師円仁が唐から天台声明を伝えたのですが、その天台声明をいっそう洗練させて再興したのは良忍です。 良忍は声明を初めて譜面にしたと伝えられている人で、その妙なる声明を聴いた石が、獅子になって庭を走り回ったという伝説が残っています。 こうして大原は、天台声明の根本道場として知られるようになりました。 中国の声明の聖地から名をとって、大原の地域を「魚山」、大原流の声明は「魚山の声明」と呼ばれるにいたりました。 そして魚山の谷あいを流れる二つの川は、声明の音階を表す言葉である「呂・律」にちなんで、三千院の南を流れる川は呂川、北を流れる川は律川と名付けられました。

 

声明の音階における呂律は、また西洋音楽の長調・短調にもあたるので、呂曲は陰惨な短調の曲、律曲は陽気な長調の曲となります。 声明の根本道場で練習に明け暮れるうちに、二つの川のせせらぎが呂曲と律曲に聴こえてきたのかもしれません。 いずれにしても、今から千年も前に、この日本にもかなり高度は音楽理論が確立していたことになります。

 

余談ですが「ロレツがまわらない」とは、酒に酔ったりして言語がはっきりしないさまを言いますが、その表現はこの呂律が起源といわれています。 邦楽のなかでも、尺八の譜面は呂律から成ります。 下手な尺八は文字通り、呂律が回らない。 そこからきているのだそうです。

 

ご参考までに・・・。

 

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