石のおはなし vol.4

石材について

色々な岩石のうち、種々の加工をして土木建築をはじめ墓石・記念碑・工芸品・実用品の製作などに利用されるものを石材といいます。量的には土木建築用に多く用いられています。自然石のまま利用される庭石や、採取してそのまま用いられる砂利や砂は広い意味では石材ですが、加工して使わないので石材には含まれません。
石材は石器時代から利用され、西洋の石造建築は古代エジプト・ギリシャ・ローマ時代の神殿から中世のゴシック教会堂へと発展しました。日本では明治になってから、洋風建築や鉄道・港湾などの土木工事が始まるとともに石材の需要が増えました。その後、鉄筋コンクリート技術の導入により建築構造材としての利用は減りました。
代わって骨材としての川砂利の利用が始まりましたが、近年は川砂利では需要を満たすことができないので、骨材はおもに各地の採石場から得られる砕石を用いるようになりました。
また石材技術の進歩とあいまって、建築石材はおもに板材として装飾用に利用され、磨くと美しい光沢面が得られる御影石と大理石が重視されるようになりました。最近はこれらの石材の多くを海外から輸入しています。
これらおもに建築の内外に用いられる石材と、庭石として庭園に用いられる自然石の特徴や種類は下の表のとおりです。

石材・庭石名 岩石名 産地 おもな用途・その他
本御影(ほんみかげ) 花崗岩 神戸市御影 装飾・灯篭・景石 淡紅色
稲田御影 花崗岩 茨城県稲田 装飾・石碑・飛石
鞍馬石 花崗岩 京都市鞍馬 景石・飛石・石垣
万成石(まんなりいし) 花崗岩 岡山市万成 装飾・石碑・桃紅色
鉄平石(てっぺいせき) 安山岩 諏訪市 板石・敷石 暗灰・暗褐色など
白丁場(しろちょうば) 安山岩 神奈川県湯河原 石碑・飛石・景石 灰白色
根府川石(ねぶかわいし) 安山岩 神奈川県根府川 石碑・飛石・板石
抗火石 流紋岩 静岡県伊豆新島 建築・景石 耐熱性
大谷石(おおやいし) 凝灰岩 宇都宮市大谷 建築・石塀・石垣
和泉石(いずみいし) 砂 岩 大阪府和泉 石垣・敷石
那智黒(なちぐろ) 粘板岩 和歌山県那智 工芸・碁石・景砂利
寒水石(かんすいせき) 大理石 茨城県久慈・多賀 装飾・配電板・工芸
赤板大理石 大理石 岐阜県赤坂 装飾・配電板・工芸
伊予青石 緑泥片岩 愛媛県西部地域 景石・飛石
秩父青石 緑泥片岩 埼玉県秩父 景石・石碑・飛石
鳩糞石(はとくそいし) 蛇灰岩 埼玉県秩父 装飾 青緑色に白色の網目