石屋のないしょ話 vol.4

最近は健康・安全食品・土とのふれあいなどを求めて家庭での菜園作りが盛んになっています。 今月は家庭菜園の土作りについてお話します。
誰にでも簡単に作れる小松菜・大根・茄子などを上手に育てるためには、菜園の土がどんな性質かを知り、土にあった肥料の管理をしたいものです。 そのためには土の細かさ・粗さを調べてみることが大切です。
まず湿った土を指先でこねて、こよりを作るように伸ばしてみて下さい。 ツルツルした感じで1cm以上伸びれば粘土が多く、ザラザラした感じで全く伸びなければ砂が多いということです。 粘土が50%以上の土を埴土、12%以下の土を砂土、中間の土を壌土と呼びます。 砂と粘土の違いは粒子の大きさの違いですが、粘土にはコロイドという独特の性質があります。 コロイド性とは伸びや粘りがあり、水や養分を吸着・保持する性質が強いという特徴があります。 そのため粘土の多い土は水や養分を保持できる反面、排水が悪く酸素不足で根が腐りやすくなります。 これとは逆に、砂の多い土は乾燥による障害が出やすくなります。 これらの対策として、粘土が多い場合には耕す深さを30cmほど深くするか、畝を作って空気の流れや水はけを良くすると良いでしょう。 砂の多い場合には有機物を入れることをお薦めします。  
土の色は主に有機物(腐植)と鉄の量や質と深い関係があります。 黒っぽい土は腐植が多い土です。 腐植は窒素が多く、水や養分の保持・運搬に大きな役割を果たしますし、お互いに集まる性質があるので粒状の構造を作り、通気性が良くなります。 また微生物の繁殖も活発になります。 明るい色の土は腐植が少ないので、養分を保ちにくいということになります。 だから良い土を作るためには腐植の源である有機物を入れることが肝心なのです。 台所の生ゴミは貴重な有機物の材料となりますので、菜園の片隅に穴を掘り、半年ほど寝かせてから菜園の土に混ぜると良いでしょう。 
日本に多い火山灰はリンを取り込んで離さない性質を持っています。 菜園の土が火山灰であれば、リン酸肥料を入れることをお薦めします。 
良い土ができても上手に栽培できない場合もあります。 茄子・ピーマン・唐辛子・ジャガイモなどは皆同じナス科なので、繰り返し栽培すると養分のバランスや土の物理的性質が悪くなったり一種の自家中毒を起こし病気が発生したりするので、必ず土をローテーションするように注意して下さい。
石屋のないしょ話でした・・・。