石屋のないしょ話 vol.143

宴会や会合では、お開きとなる前に誰かが「お手を拝借」と言って、参加者に手締めを促すことがあります。 お祭りや結婚式などのお祝いの席、上棟式・忘年会や新年会などで皆さんも経験があるでしょう。 また、酉の市でも縁起物の熊手を買う際や、値切りの交渉を経て商談が成立すると、異性のいい手締めが響くにもおなじみの光景です。 証券取引所では、年末の大納会は手締めで終わるのが恒例となっています。今月は「一本締めと三本締めの違い」についてお話します。 「よぉ〜」のかけ声で始まり「シャンシャンシャン」と手を叩く手締めは「手打ち」といい、もとは契約や争い事などの和解が成立したとき、協力者などに感謝して、お互いに拍手することを指しました。 手を叩くのは、手のひらを広げて拍手することによって、手に武器などを持っていないことを知らせるためです。 それを、害意がないことを示し、平和に契約や和解が成立したことのシンボルとしたのです。 また、互いに神前で誓いため、神様を招き寄せようと拍手したという説もあります。
この手締めには、一本締めと三本締めがあり、一本締めは「シャンシャンシャン、シャンシャンシャン、シャンシャンシャン、シャン」と叩くもの、三本締めは一本締めを三回繰り返すものを指します。 シャンシャンシャンを三回打った後、一回シャンと打つこのリズムは、シャンシャンシャンが三回で九、これにシャンの一を加えると「丸」になるという意味だそうです。 「これで丸く納まりました」というシャレなのです。 ちなみに、「シャン」と一回だけ打つのを「一本締め」と誤解されている方も多いですが、それは「一本締め」ではなく「一丁締め」と呼ぶのが正しいのだそうです。  
石屋のないしょ話でした・・・。