石屋のないしょ話 vol.167

以前vol.83で七夕についてお話しましたが、今月は七夕の日になぜそうめんをたべるのかについてお話します。
七夕には、そうめんを食べるしきたりがあります。 そうめんが白くて長いところから、一般的には天の川にちなんで食べられるようになったと伝えられていますが、別の説もあります。 

中国古代のこと。 皇帝の子供が七月七日に水死し、霊鬼となって現れ、人々の間に悪い病を流行らせました。 そこで子供が生前好物にしていた「索餅
さくへい」を供えたところ、祟りが鎮まったそうです。 この伝説から、病気予防のために七月七日に索餅を食べる習慣が生まれ、日本に伝わったといわれています。

ところで、この「索餅」どんな食べ物かといえば、かりんとうのような揚げ菓子です。 そうめんとは似ても似つかないものでしたが、時代が下るにつれ、その菓子を長く伸ばした「索麺」が生まれ、そうめんの原型になったそうです。 現代のそうめんや、ひやむぎに近いものが七夕に供えられるようになったのは、室町時代のことです。 そうめんの一本一本は織女星(織姫)の紡ぐ糸、また星空に流れる天の川を連想させるところから、織女へのお供え物にし、また自分たちも食べたのです。 

蒸し暑い時期にひんやりとしたそうめんならつるっと食べられるところも、七夕にそうめんを食べる風習が長く続いてる理由なのでしょう。 ところで、真っ白なそうめんに数本だけ色のついたものが混じっていることがありますよね? 何のために入っているのか、疑問に思ったことはありませんか? あの色のついたそうめんは、機織り上手な織女にあやかって手芸や裁縫の上達を願うため、五色の糸に見立てたものなのです。
石屋のないしょ話でした・・・。