石屋のないしょ話 vol.168

今月はどうしてお祭りにお神輿がでるのかについてお話します。

日本全国の祭りにつきものといえばお神輿です。 お祭りになると、神社からお神輿が担ぎ出され、たくさんの人に担がれて街を練り歩きます。 お祭りが終わるとき、お神輿はふたたび神社に帰ってきます。

お神輿は神や霊の乗り物です。 お祭りになると、神は神輿に乗って、氏子の住む近隣地域を巡行します。 ふだんは氏子たちのほうが神社に参拝し、神詣でするのですが、お祭りの期間だけは自宅の玄関先で神を詣でることができたのです。

だから、お神輿はいろいろなところに担がれていきます。 「近降祭」や「川降祭」では、海浜や川辺などで担がれ、「御船祭」ではお神輿は船に乗せられて海や川を渡ります。 これには、いろいろなところを神様に見せ、喜んでいただくという意味もあります。

また、担ぐ人たちが「ソイヤ、ソイヤ」とお神輿を盛んに振り動かしたり、二基以上のお神輿をぶつけ合うのは、荒らぶる神を喜ばせようという気持ちの表れでもあるし、神を活気づけようという願いからでもあります。 

神様も、いつも神社でじっとしていては、その力が弱まると考えられるので、神の力を高めるためには荒っぽい担ぎ方が必要というわけです。
石屋のないしょ話でした・・・。