石屋のないしょ話 vol.77

明けましておめでとうございます。 今年もgood-stoneを宜しくお願い致します。 2009年1回目の《石屋のないしょ話》は、「小正月」についてお話します。
一月一日を「大正月」というのに対し、旧暦の一月十五日を「小正月」といいます。 本来は小正月までを松の内と呼び、この期間中は玄関などに門松を飾っていました。 地方によっては、松の内の間に忙しく働いた女性を休ませ、男性が料理を作って労を労うという習慣もあり、「女正月」とも呼ばれます。 奈良時代まで、日本の暦は月の満ち欠けを基準とする太陰暦で、十五日の満月から次の満月までを一ヶ月としていました。 中国から太陰太陽暦が採用されると、朝廷では一月一日を年始とするようになりましたが、農村では旧暦がそのまま残ったのです。 明治に入り太陽暦が採用されても、とくに農業にかかわる正月行事が、大正月ではなく小正月に行なわれるのも、そのためです。
大正月は歳神に供え物をし、迎え入れるという神聖な行事が中心ですが、小正月には農業や家庭など、より人々の生活に密着した豊作や開運祈願に関する行事が多いのが特徴です。 大正月の門松に対して小正月には、柳の枝などに小さく丸めた餅や団子をたくさんつけた「繭玉」や「餅花」、木を削って花のようにした「削り花」を飾ります。 これらも同じように豊作の願いが込められたものです。 地域によっては、いまでも小正月の朝に小豆粥を食べ、一家の健康を祈ったり、その年の農作物の豊凶を占う粥占という習俗が残っています。 ほかにも鳥追い、なまはげなど、小正月には豊作を願ったり占ったりする行事がたくさんあります。
石屋のないしょ話でした・・・。