石屋のないしょ話 vol.89

明けましておめでとうございます。 今年もgood-stoneを宜しくお願い致します。 2010年1回目の《石屋のないしょ話》は、「左義長さぎちょう」についてお話します。
小正月には、門松やしめ縄などの正月飾りを焼く「左義長」という祭礼が行なわれます。 地方によっては、「どんど焼き」や「さいと焼き」などと呼ばれています。 この祭礼の由来は、平安時代の宮中で行なわれた火祭りだとされています。 青竹を三脚のように立てて、陰陽師が謡い囃しながら扇子や短冊を焼いて邪気を祓う儀式です。 青竹は、馬に乗って木製の毬を打つ「打毬」という遊戯に使われる「毬杖ぎっちょう」で、これが「左義長」という名前の由来だという説もあります。 民間では、豊作を祈願して正月飾りを焼きました。 別名の「さいと焼き」を「道祖土焼き」と書くように、宮中の行事が道祖神信仰と結びついたと考えられています。 年の始めに大きな火を焚いて、人々が大声で囃したてるなどして大きな音をたてて、村に悪霊や邪気を寄せ付けないようにしたのです。
一月十四日の夜または十五日の朝に火をつけ、松の内に飾っていた門松やしめ縄、年始に書いた書き初めなどを焼きます。 この時の燃え方や燃える音、煙の流れる方向などで、その年の豊作物の豊凶が占われたりもしました。 また、その火で焼いた餅を食べると、その年は病気をしないと言われたり、焼いた書き初めが天高く舞い上がると字が上手になるという言い伝えもあります。 このように、門松やしめ縄を燃やすのは、焼くことで正月に迎えた歳神を炎と一緒に空へと見送るという意味も込められています。
石屋のないしょ話でした・・・。