仏事Q&A
其の七


Q. 戒名は絶対つけないといけないのですか? 相場はどれくらいですか? 

A. 人が亡くなったときに戒名をつけるのは、仏教的な意味では必要だといえます。しかし仏教を信じていないのなら戒名は必要ありません。仏教的世界観では、六道輪廻の中で「人間」に生まれたこの世で「悟り」を開かなければ成仏できないと考えられています。そのため、生きている間に仏の弟子にならなければなりません。仏の弟子には、導師(仏教上の導き手)・僧侶によって授戒する必要があるのです。仏の名前が「法名」で「戒名」と同じ意味です。
本当は生きている間に「法名」を頂かないといけない訳ですが、通常私たちは雑事にかまけて宿題を果たさないまま死んでしまうのです。だから葬儀を行う際に「戒名」を授け、死出の旅路を心配なく「極楽浄土」へ向けさせたいと遺族が思うのでしょう。しかし、葬儀は付近のお寺や葬儀社手配で行い、後に田舎の実家のお寺の住職に戒名を頂く場合などは俗名のままの葬儀となります。
戒名は仏の位によって授けて頂くための金額が違ってきますので、お寺の住職に聞いてみると良いでしょう。元来値段があってないような戒名は、これからもお世話になるお寺に対する「御礼」の意味と、檀家としてお寺を維持する「寄付」といった意味を含むのでしょう。戒名の位が下であっても成仏しないわけではありませんのでお寺との今後の関係を考え、できる範囲ですれば良いのです。
戒名は個人の仏教的世界観・死生観上の問題です。仏教とは無縁、宗教とは無縁だから戒名は必要ないと言って、俗名で葬儀を行う人も少数ですが出てきました。戒名が高いか安いかではなく、自分の立脚する宗教的な立場を明確にすることが必要なのではないでしょうか?
ご参考までに・・・。