仏事Q&A
其の百七


Q. 「無財の七施」とは何ですか?

A. 「無財の七施」とは、誰にでもすぐにできる布施にことで、日本で生まれた造語です。 仏教の修行者として布施行は絶対に外せません。 仏教修行の第一といえば、布施以外にないのです。 なぜなら、惜しみなくものを与えるという行為は、人間にとって最も難しいことだからです。 布施というと金品を与えることと思いがちですが、実はそれだけではありません。 「無財の七施」とは・・・
@眼施がんせ:優しい眼差しを他人に向けることです。 相手を睨んだりしないことです。 悪い目つきは布施にはなりません。
A和顔悦色施
わがんえっしきせ:和やかな顔で、いつも微笑みを絶やさないことです。 それだけで周囲を明るくします。
B言辞施
ごんじせ:優しい言葉で話すことです。 イライラした口調や乱暴な言葉遣いは相手に恐怖を与え、悪い行いになります。
C身施しんせ:労働力や手を貸してあげることです。 
D心施
しんせ:周囲に気配りすることです。 心を施すことは最も重要でしょう。
E床坐施
しょうざせ:座るところや寝る場所を提供することです。 公共の乗り物で席を譲ったりすることです。
F房舎施
ぼうしゃせ:住まいを清潔に保つことですが、自分の住まいだけでなく、家の周辺や近所を清掃すればもっといいのではないでしょうか。

この「無財の七施」は、お金や物がなくても、誰にでも今すぐに始められる布施行です。 一度に七つは難しくても、一つ一つ始めてみてください。 実行すれば、心に溜まった塵を捨てられることでしょう。
ご参考までに・・・。