仏事Q&A
其の十二


Q. お盆の意味を教えて下さい。

A. お盆の正式な呼び方は「盂蘭盆会」(うらぼんえ)と言い、インドの古い言葉です。 梵語ではウランバナと言います。 『盂蘭盆経』という経典によると、お釈迦さまのお弟子の一人に目連尊者が、亡くなった自分の母親にもう一度会いたくなり、神通力でその往く先を訪ねたところ、母親は餓鬼界で苦しんでいました。 お腹は太鼓のように膨れ、手足は骨と皮、目玉が飛び出さんばかりの醜い姿です。 餓鬼界にいていつも食べ物に飢えている母親の状態を見て驚いた目連尊者は、鉢にご飯を盛り上げ母親に差し出します。 母親はわが子に会えた喜びよりもご飯に飛びつき、口にしようとしようしますが、ご飯はたちまち火となって母親を苦しめます。 目連尊者がお釈迦様に母親の苦を救う方法を尋ねたところ、「七月十五日に多くの僧たちに食べ物を施し、供養しなさい」と教えられ、その通りにして目連尊者は母親を餓鬼界の苦しみから救うことができたのです。
これによって盂蘭盆会の行事が行われるようになり、日本では約千四百年前の推古天皇十四年、寺ごとに七月十五日に斎会を設けたのが盂蘭盆会(お盆)の由来であり、施餓鬼供養のはじめともいわれています。 また、目連尊者が餓鬼道から母親を救った嬉しさのあまり、小躍りして喜んだのが、盆踊りのはじまりだともいわれています。 
お盆は七月十三日から十六日(月おくれは八月十三日から十六日)までで、十三日の夕方に「迎え火」をたいて、仏壇とはべつに設けた「精霊棚」にご先祖様の精霊をお迎えして、果物や菓子・ご馳走をお供えしてご供養します。 そして十六日の夕方には「送り火」をたいてご先祖様の精霊をお送りしますが、この間に故郷を離れていた家族の人々が帰ってきて、共にご先祖様の精霊をご供養するといった風習が、八月のお盆の帰省ラッシュの現象となってあらわれているのです。
ご参考までに・・・。