仏事Q&A
其の百二十五


Q. 「休息万事きゅうそくばんじ」とは、どういう意味ですか?

A. 休息とは、元は禅の言葉で、全く執着のない安らぎに至ることです。 それを極めたのが「休息万事」です。 休息万事とは、自らがすべてを「やめる」ことなのです。 一切の執着心や囚われをすべて捨ててしまい、何ものにも囚われない、完全なる自由な境地を休息万事というのです。 
私たちは生きていくうえで、実に様々なものに囚われています。 人間関係・家族・会社・学校・生活・・・。 まるで蜘蛛の巣にかかった虫のように、いろいろな縁の糸に絡まって生きているのです。 もちろん中には良い縁の糸も、喜ばしい関係もあるでしょう。 しかし、多くは心身ともに疲れさせてしまう縁の糸なのではないでしょうか? 
その縁の糸をプッツリ切ってしまい、自由になることができたらどうでしょう? 実に軽やかなのではないでしょうか? しかし、すべての糸を切ってしまうわけにはいきません。 ならば、一時的に休息万事してみてはいかがでしょう? 一時的に、一切の縁の糸を切って自由になるのです。 これは自室でもできることです。 すべてのしがらみを一時的に断ち切り、さらにはやるべき仕事もすべて忘れ、まったくの自由な状態になるのです。 これこそが本当の休息です。 ただ、身体を休めるのではありません。 休みだからといってどこかへ出かけ、余計に疲れて帰ってくるのでもありません。 真実の休息をするのです。
ご参考までに・・・。