仏事Q&A
其の十三


Q. お彼岸の意味を教えて下さい。

A. 日本の仏教行事の代表的なものとして、お盆の行事にならんであげられるのが春と秋の彼岸会(ひがんえ)です。 春の彼岸には、春分の日を中日として前後三日ずつの一週間、秋の彼岸は秋分の日を中日として、やはり前後三日ずつの一週間を「お彼岸」と言います。 各寺院では、読経法要や法話などが営まれ、一般家庭では佛道精進の日として、ご先祖様のお墓参りなどをします。 
彼岸は、インドの言葉パーラミター(波羅蜜多)の訳語「至彼岸」の略です。 至彼岸とは、「比の岸」即ち人間の苦しみ・恨み・悲しみ・喜びなどが混在している迷いの多いこの世界から、「彼岸」即ち仏様の世界・迷いのない理想の世界へと自分を高めて、永遠の「楽」の世界へ到達しようと努力することなのです。 この仏様の世界へ至る実践徳目として、
@布施:ものをさしあげること。心に安らぎをあたえること。 A持戒:身をつつしみ、つねに反省すること。 B忍辱:平静にして耐え忍び、怨まない、悪心をいだかないこと。 C精進:良いことをし、悪いことをしないように努力し続けること。 D禅定:感情を鎮め、心を安定させること。 E知恵:すべての命を生かしている、大いなる命を把握すること。 があり、大乗仏教ではこれら六つの実践によって悟りの世界(彼岸)に到達すると説かれています。
したがってお彼岸の一週間は、お墓参りや先祖供養をするだけの行事ではなく、本来ならば毎日毎日を心して過ごさなければならないのですが、ともすると怠りがちな私たちに思いおこせよと自覚と反省を促すために設けられた、私たち自身の修行のための行事なのです。
ご参考までに・・・。