仏事Q&A
其の百三十七


Q. 「御利益ごりやく」って何ですか?

A. 「利益」と書けば「りえき」と読みます。商売や企業で追及するものです。 しかし、この「利益」に「御」をつけると「御利益ごりやく」と読みます。 「神仏のおかげ」という意味です。 御利益を求めて初詣に行かれた方も多いでしょうが、「御利益」は「利益」と違い、追求するものではありません。
商売や企業なら、これだけのことをしたらこの程度の利益が見込めるという計算をします。 その計算が成り立たねば商売も企業も継続はできません。 利益を追求してこその商売や企業です。 しかし「御利益」となると、その計算は成り立ちません。 これだけお参りしたから、この程度の御利益が得られる・・・という計算は無意味なのです。
神仏に御祈願ををいたします。 確かに何らかの御利益はあることでしょう。 しかし、これだけ祈願したからこの程度の御利益は頂かないと・・・という御利益の追求は間違っています。 また、これだけ御祈願したのに御利益が少しもない・・・と考えるのもおかしな話です。 祈るだけで簡単に報われるなら、誰も努力はもちろん働くことさえしません。 神仏への祈願の御利益は、努力する者に力と勇気を貸して下さるというものなのです。 そして、日々の信仰の御利益は毎日無事に生きていられることなのです。 それこそが最大の御利益なのです。 すなわち、それは生かされているという謙虚さを知ることでもあるのです。 神仏に祈っても御利益なんてない、と思うのは間違っています。 しかし、神仏に御利益を追求するのもいけません。 「おかげ」という謙虚さを知ることこそが最大の御利益なのです。
ご参考までに・・・。