仏事Q&A
其の百五十


Q. 依度作意えたくさいってどういう意味ですか?

A. 仏教が生まれた頃のインドでは、シヴァ神(大自在天)に祈る宗教が主流でした。 人々は自分達の幸福を大自在天に祈願し、いろいろな儀式をしたのです。
しかし、仏教は神に祈るということを教えません。 むしろ自らの幸福は自ら得よ、と説きます。 それは、出家者であっても一般の人々に対してでも同じです。 仏陀が説いた究極の幸福とは覚りです。 一般の人々においては心の安定を得ることです。 それを手にするためには、神に祈るのではなく自分で追い求める必要があります。 「依度作意」とは、それを示した言葉です。
現代でも、人々は様々な神仏に祈願をします。 願い事を叶えてもらうため、お寺や神社に参拝します。 それは決して悪いことではありません。 大乗仏教においては祈願を否定はしません。 しかし、祈願だけで終わってほしくはありません。 神仏の力を知ったのでしたら、その奥にある教えにも触れてほしいのです。 そして、祈る必要がないような心の安定を得てほしいのです。 そのためには、ただ祈願だけをしていればいいのではなく、仏教的生き方を学ぶことが必要でしょう。 神仏に祈ることも大切です。 祈りを捧げることもいいことです。 しかし、最終的には自分自身なのです。 自分の人生は自分で決めていかねばなりません。 最も頼りになるのは自分自身でなければならないのです。
ご参考までに・・・。