仏事Q&A
其の百五十六


Q. 「真仮大勢しんかだいせい」ってどういう意味ですか?

A. 難しいことをそのまま話しても、理解は得られないものです。 また、いきなり高度な話をしても誰も話を聞いてはくれないでしょう。 仏教も同じで、いくら良い教えであっても、難しい言葉をそのまま説いても誰も理解してくれません。 例えば「空」の思想を「有るものではなく、無いものでもない」などと説いてもなかなか理解は得られません。 
お釈迦様は様々な例え話をして教えを説きました。 日常の話題や身近な事柄を取り上げ、そこから深い教えへと導いたのです。 この方法のことを「真仮大勢」といいます。 真実を日常的な事柄を借りて説き明かすという意味です。
いくらいい教えであっても、いくら深遠なる教えであっても、難しい話は心に響きにくいのです。 むしろ、自分の経験したことや世間の出来事を例えにして話したほうが、人の共感を呼ぶものです。 人は指導する立場にある方、教え導く方、部下を指導する必要のある方、あるいは親も教師も、「真仮大勢」を心掛けることが大切でしょう。 いくら正論であっても、堅苦しく生真面目に話をしても、なかなか聞いてはもらえません。 話を聞かない人を責めるのではなく、聞いてもらえるような話し方をすることも大事なのです。
ご参考までに・・・。