仏事Q&A
其の三十六


Q. 精霊棚の正しい飾り方を教えて下さい。

A. 「精霊棚」の飾り方は地方や地域によってそれぞれあるようですが、今回は一般的な飾り方をお話します。 お盆のお飾りは十二日前後になるとお花屋さんや八百屋さんの店頭に一組にまとめられて並べられますので、それをお求めになるとよいでしょう。 まず棚の四隅またはお仏壇の両側のところに笹竹を立て、上のほうに「真菰の綱」をはります。 そこにみそはぎ・がまの穂・粟の穂・栗の葉・ほおずきなど「盆花」をつるします。 これは依代といって、ここに精霊をお迎えするためのものです。 棚には真菰を敷いて、その上に水と「水の子」をお供えします。 「水の子」はナスをさいの目に切って蓮の葉の上に置きます。 地方によってお米やキュウリを混ぜる場合もあります。 このナスは、ナスの種子が百八つの人間の煩悩に比せられているものです。
おまいりするときは、まずもう一方の蓮の葉に入れてある水を「みそはぎ」に含ませ、その水を「水の子」に注いでから拝みます。 これは煩悩をしずめるためといわれています。 その他、お花・香炉・灯明もお飾りします。
キュウリで作った馬とナスで作った牛をお飾りするのは、馬は一刻も早くご先祖さまをお迎えしたいという気持ちを表したもので、牛はお土産を持ってゆっくりとお帰りくださいという心です。 十三日の夕刻、門前で「おがら」をたいて「迎え火」をします。 その火を精霊棚のお灯明にうつしたり、盆提灯の火としたりします。 「送り火」は十六日の夕刻、今度は精霊棚のお灯明からうつした火で、門前で「おがら」をたいて「送り火」とします。 本来はお墓の前でするものですが、お墓と家が離れている方も多い今日では仕方がないでしょう。 昔は精霊棚にお飾りした「真菰」などは、川に流したのですが、最近は環境破壊などの問題もあってできませんので、お焚き上げして灰を庭に埋めるか、行政の指定する場所に持って行くとよいでしょう。 
ご参考までに・・・。