仏事Q&A
其の四十四


Q. 守り本尊とは何ですか?

A. 最近では、神社の境内の屋台などで「戌年の人の守り本尊は大日如来、子年の人は弥勒菩薩」などと講釈しながらお守りを売っているのを見て、生まれ年によって守り本尊が決まっているようにいわれていますが、これは薬師如来の守護神である十二神将に由来しています。 薬師如来の眷属で仏教の行者を守護する十二人の夜叉大将がいますが、それら大将は刻を守る神様と崇められていて、それぞれ十二支に配されています。 十二神将の頭に十二獣があるのはそのためですが、これら神将はそれぞれ諸仏の化身であるともいわれています。
宮毘羅大将ー子神ー本地は弥勒菩薩
伐羅大将ー丑神ー勢至菩薩
迷企羅大将ー寅神ー阿弥陀如来
安底羅大将ー卯神ー観音菩薩
あじ羅大将ー辰神ー如意輪観音
珊底羅大将ー巳神ー虚空蔵菩薩
因陀羅大将ー午神ー地蔵菩薩
波夷羅大将ー未神ー文殊菩薩
摩虎羅大将ー申神ー大威徳明王
真達羅大将ー酉神ー普賢菩薩
真達羅大将ー酉神ー普賢菩薩
招杜羅大将ー戌神ー大日如来
毘迦羅大将ー亥神ー釈迦如来
このことから、それぞれ十二支の刻の守り神である十二神将の本地仏を、十二支の生まれ年の人の「守り本尊」として結び付けているのです。 しかし本尊というのは、信仰の対象であって、その生まれ年によって決まっているというものではありません。 例えば、お題目を唱える者にとってのご本尊は「久遠実成本師釈迦牟尼仏」とお呼びしている本仏より他はないのであって、お経には「法華経」の教えを受持し、その教えに従って生きようと実践する者(法華行者)には必ず諸仏が護念し、ことに薬王・勇施菩薩・持国・毘沙門天をはじめ、鬼子母神・十羅刹女などの諸天善神がこれを守護すると、仏様に誓願しておられます。
日蓮上人も「法華経の行者の祈りのかなわぬことあるべからず」とおっしゃっていますが、ただしこれはあくまでも私利私欲のためではなく、「法華経」のため・人々のために「法華経の教えを受持し、行ずる者」という条件がついていることを忘れてはいけません。
ご参考までに・・・。