仏事Q&A
其の四十六


Q. 年回法要をするのは何故ですか?

A. 人が亡くなるとお葬式をします。 そしてその後、初七日忌・二七忌・・・と七日ごとに七七日忌まで中陰法要をします。 その後、亡くなられたご命日から数えて百日目の百ヵ日忌、ちょうど一年目の一周忌・二年目の三回忌それから七回忌・十三回忌・十七回忌というように、三と七にあたる年のご命日に年忌法要をし、三十七回忌から五十回忌まで営みます。 五十回忌以後は五十年ごとになって、百回忌(遠忌)・百五十遠忌というように行います。 亡くなられた日から数えて七日目ごとに七七日忌(四十九日忌)まで行う中陰法要は、ことに大事にします。
人は亡くなった後、その人の生前に行った結果(業)によって、次の生へと移っていきます。 これを「輪廻転生」といいますが、人が亡くなって次の生に生まれるまでの間を「中陰」あるいは「中有」といいます。 この「中陰」の間でも、七日目ごとに「中有」の状態で死にかわりして、七七日つまり四十九日までの間に次の生に生まれるところが決定されます。
そこで、この七日目ごとに仏事を営んで亡くなった方を供養し、その功徳によって少しでも良いところに生まれ変わってほしいと願って行うのが「中陰法要」なのです。 百ヵ日忌・一周忌・三回忌は、中国の卒哭忌・小祥忌・大祥忌の行事がそのまま日本に取り入れられたものですが、このうち三回忌は二年目を過ぎた命日、すなわち亡くなられたその年を数えて三回目の命日の忌日法要のことですので、間違えないように注意して下さい。 この年回忌ごとに法要を営み、お経をあげ、参列して下さった皆様にご供養の「お斎」をするのは、読経の功徳と、皆様に供養をして布施行をつんで喜んで頂いたその功徳を、亡くなられた方に供える(回向)ためです。 
法華経に仏道修行の方法として「受持・読誦・解説・書写」があげられています。 「受持」は、仏様の教えを信じ実践することですし、「読誦」は仏様の教えが説かれているお経を読むことです。 「解説」は、お経の内容を理解するとともに他に説いてあげることです。 「書写」はお経を写すことで、それによって他の人々に仏様の教えを伝えることになります。 お経を読むということは、仏様の教えを仏様に代わって人々に説法することです。 それは亡くなられた方に対するのは無論ですが、それを聞いているまわりの人々にも仏様の教えを伝えることになります。 年回法要のとき、お経をあげることは「受持・読誦・解説」という大事な行を行った功徳を、亡くなられた方にたむけお供えすることになるわけです。 それで亡くなられた大事な方を偲んで、少しでも良い業をさらに積んでいただこうとする優しい思いやりの心が年回法要を営むのです。
ご参考までに・・・。