仏事Q&A
其の五十三


Q. お通夜のいわれを教えて下さい。

A. インドのクシナガラでお釈迦様がお亡くなりになられたとき、お弟子さんたちはお釈迦様が生前お説きになっていた教えをお互いに想い返しながら話し合いました。 同じような教えを聞いていても、その人の受け取り方によっては、その教えの内容が異なってきます。 あるいは聞き間違えることもあります。 お互いにお釈迦様からお聞きしたことを話し合っていくうちに、それぞれの思い違いにも気がつき、また聞き逃していたこともわかりました。 このように、お釈迦様の教えについて語り明かしたのが通夜のはじまりです。
親しくしていた人々が急を聞いて駆けつけ、亡き人の想い出を語り、その人柄を偲んで冥福を祈るというのが通夜の心です。 親戚や親しい人々が集まり、それぞれの想い出を語り合うと共に、できれば亡き人のためにたとえ一行か二行ずつでもいいですから、冥福を祈ってお写経をしてあげたらよいと思います。 どんなに良い供養になるかわかりません。
最近の通夜は、葬儀の告別式と同じように読経中、お焼香に来られた方から挨拶を受けるような形式になってきていますが、本来通夜は親しい人々がとるものもとりあえず集まり、亡き人を偲ぶための法要ですから、遺族はもちろんのこと弔問に来られた方々がみんなで法要の席に参列し、共に読経し冥福を祈るものなのです。 したがって、法要のときに座る座配は、お導師を中心にしてその後方に祭壇に向かって座ります。 このとき、祭壇に向かって右側が喪主をはじめ遺族・親族など近親者が座り、左側に葬儀委員長・世話人・一般の知人・友人・会社の関係者などが座ります。
通夜の法要が終わりましたら、参列の方々をご供養の席にご案内します。 この席はあまり豪華なものは必要なく、盛り合わせで清めのお酒をすすめる程度でよいと思います。 通夜の席はだいたい二時間ぐらいを目安にして、世話人の人が喪主と同道してご供養の席でお礼の挨拶をして、弔問の人々が帰るきっかけをつくってあげるようにされるとよいでしょう。 また、受付や台所などで働いて下さった方々には、ゆっくりしていただく時間や場所のゆとりがないでしょうが、お料理やお酒などが不足しないように喪主の方が気をつけましょう。 なお弔問客が帰られた後、喪家の人々が二人ずつ交替でお灯明やお線香を絶やさないように気をつけて夜明かしするのが従来のしきたりでしたが、最近では翌日の葬儀のためになるべく身体を休めるようになりました。 
ご参考までに・・・。