仏事Q&A
其の五十九


Q. お墓はいつ建てたらいいのですか?

A. お墓はいつお建てになっても結構です。 「お墓を建てると亡くなる人が出る」などという俗信はありますが、気にすることはないと思います。 元気な時にお墓を建てることは、ご自分の将来の安住のすみかをつくることですから、縁起が悪いはずがありません。 むしろ、自分の目で自分のつ終のすみかを確かめらて安心できるのではないでしょうか。
また、ご先祖様のお墓がすでに建てられていても、石の性質によっては傷みができて建て替えたほうがよい場合もあります。 この場合でも、ご先祖様にとっては住宅を新しくして差し上げるのですから、ご先祖様もきっと喜んでくださるはずです。 ですから、お墓を建て替えるのはいつでもよいわけですが、何事も一つのきっかけが必要ですから、ご先祖様の年忌のときや、お彼岸やお盆を一つの目安にして建て替えられるとよいと思います。
この時は、ご住職にお願いして今までの墓石の“お魂抜き”のお経をあげていただき、新しく建て替えがすんだら今度は“お魂入れ”のご供養をしていただきましょう。 今までの墓石は“お魂抜き”のご供養をしていただいているのでどう処分してもよいようですが、墓碑や竿石など今までお詣りしてきた墓石は、できれば土中などに埋めずお寺様にお願いして無縁塔のところにでも置いていただくようにしましょう。 もし、不幸がおこって新たにお墓をつくるときは、一周忌を目安に建立する場合が多いようです。 この一周忌を目安にする理由について、一つには昔は土葬でしたので、新しく掘りおこした土が落ち着くのを待って墓石を建てないと、土台が沈下して墓石が傾いたりする恐れがあるのである一定期間をおいて盛土が落ち着いてから建てたほうがよいというわけです。 もう一つの理由は、葬儀などで物入りが続いたすぐ後で、さらに墓石を建てるということは大きな負担になるので、少しでもその負担を軽くしようとした昔の人の知恵です。 現在では、ほとんど火葬にしたあと骨壷に納めますので、あまり深くは掘りませんから長期間おくことは必要ないと思います。 都会では墓地の大きさも制限されていますので、できれば骨壷を納める唐櫃(かろうと)をつくり、その上に墓石を建てればよいと思います。 
このとき、もし一時に墓石と唐櫃(かろうと)をつくることで負担が大きければ、はじめに唐櫃(かろうと)だけをつくって納骨しておき、後日、墓石を建てるようにしたらよいと思います。 このときは、唐櫃(かろうと)のところに木の墓標を建てるようにします。 墓石も分相応というのがあって、無理をしてまで大きなお墓をつくる必要はありません。 
ご参考までに・・・。