仏事Q&A
其の六十五


Q. 「因縁」や「縁起」というのはどういう意味ですか?

A. 因縁は因と縁のことで、因は原因、縁は条件ということです。 草花の種子を例えに考えてみると、種子がそのまま花を咲かせるのではなく、土に蒔いて水をやり、肥料を与え、適度に日光が当たって初めて芽を出し、葉がしげって花が咲くわけです。 そしてその花からまた実ができて種子となるわけです。 この草花の種子が因です。 そして土や水・肥料・日光などが縁です。 そのほか枯れないよう、虫が芽を食べないように手入れをしたりするのも条件=縁です。 花が咲いて種子が実る、その種子が果<結果>なのです。 このうち縁となっている水・土など一つでも欠けては果の種子は得られません。 ですから、ものごとの因となるものと同様、それ以上に条件である縁が大切なのです。 
縁起は、因縁生起いんねんしょうきの略で、他との関係が縁となって果<結果>がおこるという仏様の教えの基本の考えですが、いずれにしても原因が結果を産み出す時、縁がその大事な要素であり、その縁=条件いかんによっては、どんな果にもなるということです。
ものごとは、一つの条件だけではなく、色々な関係に結ばれている縁によって成り立っているのですが、それはちょうど鵜匠の手綱さばきのように、そのさばき手は私達自身の手の中にあるのです。 よく縁起が良いとか悪いとかいいますが、その縁起を良くするか悪くするかの縁は私達自身が決めるのです。 他に求めてはいけないのではないでしょうか?
ご参考までに・・・。