仏事Q&A
其の八十二


Q. お釈迦様の正しい呼び方はあるのですか

A. 私達が『お釈迦様』といっているのは、本当の名ではなく通称です。 長い間子供に恵まれず、お母様の摩耶夫人が四十歳を過ぎてようやく産まれた子であったので、父の浄飯王はシッダールダ(願望のかなったもの)という名をつけられました。 七日目に摩耶夫人が亡くなり、夫人の妹のマハープラジャーパティー・ゴータミー(摩訶波闍波提まかはじゃはだい)に育てられました。 当時のインドでは母系の姓で呼ばれるのが通例で、ゴーダマ(最高の牛)とも呼ばれています。 ですから、ゴーダマ・シッダールタというのが本当の名前です。
『お釈迦様』というのは、{釈迦族出身の聖者」という意味の釈迦牟尼の略で、また「釈尊」は釈迦牟尼世尊の略です。 いずれも、ゴーダマ・シッダールタが、今のネパール地方のカピラヴァストゥ(迦毘羅城)という小さな国をつくっていたシャーキャ(釈迦)族の出であったところから呼ばれているのです。
{仏陀」はインドのブッダ(真理を悟った者)というのを漢字に当てたもので、固有名詞ではありません。 ですから、我々のいう釈尊だけでなく、多くの仏様がいらっしゃるのです。 現に今日インドでは、釈尊は真理を悟った一聖者というように受けとめられています。 お経の中にも「十万の諸仏」「過去の仏」「未来の仏」というように説かれています。 ですから、正しくいうならばゴーダマ・シッダールタというべきでしょう。 「釈尊」とお呼びするのが一番適切ですが、「お釈迦様」というほうがより親しく感じられるようです。
ご参考までに・・・。