石のおはなし vol.7

石の鑑賞について

ひと口に鑑賞する岩石あるいは石といっても、自然の風景の石・庭園の石・建物や石碑などに用いられている石・家の中に飾られた石などがありますから、石のあり方や環境によって石の見方も変わってきます。
鑑賞される石の性状は、鉱物鑑定の時と同様にまず石の形が基本ですが、色・光沢・模様・触感・硬度などがあげられます。庭石などの自然に形がつくられた自然石の場合は、形態とともに「さび」や「野面」と呼ばれる表面の風化摩滅の状態が重視されますが、石材などの切石では加工表面の模様(岩石の内部構造・組織)が重要です。
石の加工がさらに進んで彫刻品になると、石は彫刻材料としての鑑賞対象になります。庭園の石なども同様で、石を鑑賞するというよりは、石の配置や植木・池・背景などとの調和の美しさを鑑賞するという方が正しいかもしれません。
山や海岸・渓谷など大自然の中の石を、雄大な風景をつくっている素材として風景全体を鑑賞したり、奇石や形状石から色々なものを連想して自然の造形を楽しむなどの見方もあります。しかし特に決まった石の鑑賞の仕方があるわけではないので、あまり難しく考えずに身近な石から鑑賞してみてはいかがでしょうか?
(注:「さび」と「野面」について詳しくは石のおはなしvol.5をご覧下さい。)