石屋のないしょ話 vol.171

11月に入り、朝晩冷え込むようになってきました。 皆さん風邪などひかないようお気をつけ下さい。
今月は、お線香、ロウソクの消し方についてお話します。

誕生日のお祝いでは、ケーキに年齢の数だけロウソクを立て、家族や友人の祝福を受けた後、ふーっと息をかけてロウソクの炎を吹き消します。 ところが、仏教ではロウソクや線香の炎に息を吹きかけることはタブーとされています。 ロウソクを消すときも、線香の炎が燃え上がったときも、僧侶たちは決して息を吹きかけたりはしません。 息を吹きかけると、炎が汚れると考えられているからです。

人間は、口でいろいろなものを食べ、時には人の悪口も口にします。 その汚れた口で、線香やロウソクを吹き消すことは、仏様を汚すことになると考えられているのです。
考えてみれば、自分の顔に息を吹きかけられるのは決して気分のいいものではありません。 仏様を敬う気持ちがあるのなら、自分が嫌なことは仏様にも慎みましょうという意味なのです。

ちなみに、ロウソクの炎や線香の炎を消すときには、手であおいで風を送って消すのが正しい作法です。 まれに線香のほうを振る人がいますが、これも仏様に火の粉が飛びかねないので無作法なこととされています。

石屋のないしょ話でした・・・。