石屋のないしょ話 vol.61

9月15日は『放生会ほうじょうえ』の日です。 京都では、三宅八幡宮や本能寺で行われます。 ふだんの殺生・肉食を戒め、慈悲を実践するために、捕らえられている虫・魚・獣まどの生き物を池や野に解き放つ仏教の行事です。 中国から経典とともに伝えられました。 今月は『放生会ほうじょうえ』についてお話します。
放生は、676年(天武五)に初めて畿内に命じられ、放生会は720年(養老四)に初めて宇佐八幡宮で行われました。 859年(貞観一)に宇佐八幡宮を山城(京都府)に勧請した岩清水八幡宮では、863年に放生会を行ない、948年(天暦二)には勅祭とされて、国家的行事として盛大に行われました。 
五代将軍徳川綱吉は「生類憐みの令」を発令して殺生を禁じましたが、さらに放生も盛んに行っていました。 その際、放つ場所を限定し、金魚は藤沢遊行の池、鶏は芝神明宮と道明寺の境内、トビ・カラスは三宅島、タカは磐城小名浜・上総九十九里などと厳密に定め、御徒目付ら役人に運送させました。 カラスは、役人が戻るより先に、三宅島から江戸に舞い戻っていたそうです。 岩清水八幡宮の放生会(岩清水祭)は、葵祭・春日祭とともに三大勅祭とされ、陰暦8月15日に行われていましたが、現在は9月に行われています。
石屋のないしょ話でした・・・。